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JBL 4430

2006年07月22日 JBL 4430

昨年までの旧ブログで好評だった「オーディオ機器の解説」を、こちらのブログに転載します。  ・・・・と言っても、かなりの量がありますので、徐々に作業を進めていきますので、我慢できない人は旧ブログの方も覗いてみてください。

(以下の青い文字が旧ブログから転載したものです)

000004
実習で使用しているモニタースピーカーを紹介します。
モニター(Monitor)とは監視といった意味があって、調整された音の質がどうであるか判断するためのスピーカーですので、再生能力の優れた高性能なスピーカーでなければなりません。
左側がJBLの4430、右側はDIATONEのDS−1000HRというスピーカーです。次にそれぞれについて詳しく説明しますね。
 
 
000003サランネットを外した画像です。
実はこの4430は20年以上も前に購入したものなので、JBLのページにも掲載されていないと思います(このページには詳しい情報がありましたが、英文ですので興味がある方はどうぞ)。20年以上も前のスピーカーで音の方は大丈夫?・・・ とお思いになる方もいると思いますが、実はスピーカーユニット、ドライバー等を交換していますので、現在でもそんじょそこらのスピーカーよりは良い音をしています。
下側のスピーカーユニット(グレー)は直径38cmの低域用です。その上の黒い蝶(チョウ)のように見えるのはバイラジアルホーンといって、高域の音を空間に効率的に放射する働きがあります。このバイラジアルホーンの真ん中の、スリットの奥に高域音を再生するドライバーが入っています。
 
 
0000024430は、本当は高域用・低域用の2つのユニットでも十分に良い音質での再生が可能なのですが、超高域の再生をよりクリアにするためにスーパー・ツイーターを使用しています。
ツイーター(Tweeter)とは高域用スピーカーの呼び方で、小鳥の鳴き声から来ている呼び方だそうです。ちなみに中域用はスコーカー(Squawker)、低域用はウーハー(Woofer)という呼び方があります。サラウンド再生などで使用されているスーパー・ウーハーは超低域用スピーカーのことですね。
このスーパーツイーターはJBLの2404Hという、やはりバイラジアルホーンを採用したものです。
JBLはアメリカのメーカーで、現在でもコンサート会場などで使用されているプロ用スピーカーハイエンドのオーディオ再生用に人気があります。JBLの歴史のページがありましたから、興味がある人はどうぞ。
 
 
000001JBL4430の低域用スピーカー(ウーハー)の横にある2つの穴。これはいったい何のためにあるか分かりますか。
この穴(ポート)は低音域の再生時にのみ音波が通過して、低域再生限界のエネルギーを補う働きがあります。この原理を理解するには『共振』という現象を説明する必要があるのですが、それはちょっと簡単ではないのでここでの説明は避けておきます。
こういった原理を利用したスピーカーの箱を位相反転型(バスレフ/ Bass Reflex)と呼んでいます。
電子工学では、こういったオーディオ機器の基本原理も勉強するんですよ。
 
by Nakajima 
 

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